仕事で意思決定を求められる場面は多いのではないだろうか。というか、それが多くの人の仕事だと思う。
しかしながら、意思決定に関する書籍というのはなかなか目にすることがなかった。本書は、意思決定の指針を授けてくれた。
前提として、意思決定をすると必ず反対する者が出てくるし、正解は一つではない。それを理解した上で、意思決定をする必要がある。最終的には、意思決定を正しくする努力をするという。
以下、気になったポイント
・意思決定の手段として、まずは仮説を立てる。これは、テスト問題で、4択から2択へ絞り込むプロセスと同じである。
・1発で当てようとしない。2回PDCAを回すつもりで行く
→朝令暮改は問題ない
→決定事項は全力でやり切る(その結果を元に、2回目の意思決定へ)
・意思決定パターンは、即決、情報不足を補う、期限を決めるの3パターン。
・意思決定の判断基準は、未来の視点で見る(未来の自分や組織がトクするか否か)
・意思決定の評価者はメンバーではない。外側にいる。
・問題の解像度を上げ、意思決定のレベルをアクションレベル(Aをやるか否か)まで落とし込むと、意思決定が容易になる。
・デメリットはいくらでも思いつくが、判断軸は取り返しがつくか否か。
・”今やっておかないと未来に損する”という判断軸も頭に入れておく。
・人によっては、反対意見を言わなくてはいけない責任がある。そして、その反対意見は、選択肢に対する反対意見
・意思決定に必要な情報を見るときは、情報を見る(≠情報提供者の好き嫌いで判断する)、根拠を見る、曖昧なところを言語化する(=ツッコんで考える)、
【所感】
決めることが大事、どの意見に対してもネガティブな反応は必ずある、評価者はメンバーではない(上司など)、のあたりが響いた。