世界のトップリーダーが話す1分前までに行っていること 口下手な人が伝わる人に変わる心理メソッド43

プレゼンテーションの指南書と思いきや、トップリーダーとしての心構えも書いてある良書。

 

以下に心に刺さった内容を羅列する。

・本当の自分とリーダーとしての自分を切り離す。

・プレゼンの準備のポイントは、目的は何か、メインメッセージ、自分はだれか

 →目的は、情報提供、説得、行動変容のどれなのか。

 →メインメッセージ(≠話す内容を示したタイトル)は何か。日本語であれば13文字以内でメインメッセージを決め、それを繰り返す。どのようなメリットを提供できるのか。困った時には、「The power of xxx」が使える。

 →リーダーとしての自分か、わかりやすく伝えるビジネスパーソンか。リーダーとして伝えるのであれば、なりたいリーダー像を選定すること。印象形成理論を元にすると、親しみやすさ:話しかけやすい、優しい、親切、面白い、など、活動性:堂々とした、意欲的なリーダーシップ、社会的望ましさ:信頼できる、誠実な、分別ある、知的な etc。これらの中からセルフパペットを選定し、演じ切る。

・準備は、イメージリハーサル、アファメーション、皮肉過程理論、自己決定理論、パワーポーズ。

 →イメージリハーサルは、自分が冷や汗をかくような状況に陥っても、それを乗り切る状況をイメージするトレーニング。アファメーションは、鏡の前で、「私は+与えたい印象+肩書き・名前」をいう。例えば、「私は、堂々と説得力のある話し方ができる xx会社の yyです」など。鏡でいう時間がない(or 環境的に難しい)場合は、手帳に書いておく、待ち受けにする、寝る前に聞く でもOK。皮肉過程理論は、”緊張しないように”と思うほどに緊張するため、緊張したらxxするというように事前にルーティンを決めておくこと。自己決定理論は、人前に立つ理由などを内発的動機づけとすること。最後に、パワーポーズは、とるポーズによって自身の精神状態のコントロールを可能とする。

・最初の印象に注意する。特に、リーダーであれば、威厳のある印象を与えることが重要。ノンバーバルで重厚感を出す方法:登場(背筋を伸ばし、ゆっくりと歩く)にきっを使う、靴音をカツカツとならす、あえて会場の後方から歩く、能動的に何かを探すような目線で会場を見渡す、シークレットブーツを履いてでもいいので、大きく見せる、ジェスチャーは大きく見せる、沈黙を作る。バーバル:まず初めに感謝を伝える、”あなた”という呼びかけを使う、相手の気持ちを代弁し同調効果を得る、相手との類似性を見出し、それを相手に呼びかけることで気づかせる、予言する(この会議の後には、@@になっていますよなど)。

・やってはいけないこと: 自己接触(髪を触る、体を触るなど。これを回避するためには、ポインターやハンドマイクなどを事前に持っておく)、言い淀み(えー、あー、など。)、過剰な敬語(お話しさせていただきます、ご説明させていただきます。これらは許可を貰いたいときに使う敬語。お話しします、ご説明します、で十分。)

・本番に緊張がきたの対処法:

 痛点刺激(頭が真っ白になったら、ペンで指を刺すなどの刺激で正気に戻る)

 別の動作を挟む(マイクを握り変えるなど。これによって間を取れるという+αの効果も)

 利き足を前に出す(重心を変える)

 重心を変える(自分でその行為をしていることを意識しながら行うこと)

 問いかけをする(ここまでよろしいでしょうか。という)

 メインメッセージを入れる(つまり、私が言いたいことは@@です)ことで落ち着く時間を取る。

 実況中継をする(今、スライドを写そうとしているのですが、うつらないので、少しお時間をいただいています。など)

・話すスピード(強調したいところはゆっくりと)、声、表情(ずっと笑顔でいることはマイナスの効果を与えるので要注意)を変える。

・目線を変える(重要なところ、例えばデータ、は資料やスライドを確認しながら読む)