上手に説明できる人とできない人の習慣

非常に平易な文章で書かれており、あっという間に読むことができた。

また、伝え方だけではなく仕事の進め方にも応用できる話も散りばめられていた。

 

 

 

現在の自分に響いた箇所を以下に記載する。

1. シンプルで身近な表現を使う

 (1) 上手に説明できる人はあるあるを例にする。そうでない人は有名人を例にする。

 (2) 上手に説明できる人は現状から入る。そうでない人は言い訳から入る。

 (3) 上手に説明できる人は自分たちの話をする。そうでない人は自分の話をする。

2. モヤモヤを言語化する

 (1) 相手と共有できる状態にして話す。その手段は以下の5つ。

  ①視点を増やす、②感情を抑える、③相手を変えていく、④俯瞰する、⑤相手に合う形を取り入れる。

    ①視点を増やす:本人の視点、相手の視点、第三者からの視点、横からの視点、未来からの視点で、状況を捉える。これにより、客観的で建設的な考えを見つける。

    ②感情を抑える:冷静になって、事実をとらえなおす。例えば、上司から叱責を受けた場合は、指摘を受けた具体的な内容、指摘に至った経緯、自分の行動や結果の客観的な事実、今後の改善点や対策を整理する。

    ③相手を変えていく:説明相手によって重要な情報が異なるため、伝える情報を変更する。

    ④俯瞰する:全体像を示したうえで、ポイントの説明に入る。

    ⑤相手に合う形を取り入れる:相手が理解しやすい順番を想像して、話を組み立てる。

 (2)上手に説明できる人はクリアなところから話す。そうでない人はモヤモヤから話す。

 (3)上手に説明できる人は事実をぶつける。そうでない人は感情をぶつける。

 (4)上手に説明できる人は不可欠なものを伝えようとする。そうでない人はたくさん伝えようとする。

 (5)上手に説明できる人は疑問に答えたい。そうでない人は丁寧に説明したい。

 

3. 黙って聞き続けるのはしんどい

 (1) 上手に説明できる人は質問させようとする。そうでない人は納得させようとする。

 (2) 上手に説明できる人は結果を得ようとする。そうでない人は話を聞いてもらおうとする。

 (3) 上手に説明できる人は目の前を変えようする。そうでない人は世界を変えようとする。

4. 回りくどいのはお互いにストレス

 (1) 上手に説明できる人は中心にこだわる。

 (2) 上手に説明できる人は相手の文脈を見る。そうでない人は相手の顔色を見る。

 (3) 上手に説明できる人は戻ったときに話しかける。そうでない人は出がけに話しかける。

5. 何が言いたいのと言われる

 (1) 相手が求めている情報を優先する。

 (2) 上手に説明できる人は初めていうけどという。そうでない人は前も言ったけどという。

 (3) 上手に説明できる人は何を聞かれたかを気にする。そうでない人は何を言ったかを気にする。

6. 面倒な人だと思われないようにする

 (1) 相手の反応を観察して柔軟に対応する。

 (2) 上手に説明できる人は用事を作って話す。そうでない人は用事がないと話さない。

 (3) 上手に説明できる人は完成度を高めようとする。そうでない人はミスを防ごうとする。→現時点での解決策をお示しします。皆さんの意見をももとに改善案を見出せればと思います。 など。

 (4) 上手に説明できる人は何度も少しずつ確認する。そうでない人は一度にたくさんの確認をする。

 (5) 上手に説明できる人はきっかけを聞く。そうでない人は理由を聞く。

 

所感

相手の立場、説明の目的(相手に行動を促すのか、自分に必要な情報を仕入れるのか)を意識する。日頃から相手との良好な関係性を構築するということに尽きると思う。その具体的なtipsが書いてあるように感じた。