温暖化ガス排出量の削減目標

国連気候変動枠組み条約事務局は、各国が提出した2030年の温暖化ガスの排出削減目標が、国際的な枠組みである『パリ協定』の削減目標に合致するかを調査した。その結果、現段階の削減目標では、2030年の温暖化ガス排出量が、2010年に対して16%増となることが判明した。パリ協定では10年比25%削減が目標となるため、現段階では目標の実現に程遠い。

パリ協定を批准済みの194の国と地域のうち、143の国と地域が削減目標を再提出した。それにより、9%減まで排出量を下げることが可能となった。

国別のエネルギー由来温室効果ガスの排出割合を見ると、中国が28%、インドが6%を占める。従って、これらの国の協力は極めて重要である。しかしながら、中国の排出削減目標は2020年度と同一、インドはGDPあたりの排出量が33~35%減にとどまる。パリ協定の目標達成には、これらの国のより野心的な目標設定が不可欠だろう。

 

平行して、目標達成に向けた進捗確認も必要だろう。

 

 

参照元

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR244C10U1A021C2000000/