大企業のベンチャー企業に対する投資額はベンチャーキャピタルの2倍

大企業によるベンチャー企業への投資額が増加している。投資枠は、1年前と比較して3割増加し、6000億円にのぼる。投資会社であるベンチャーキャピタル(VC)の投資枠の2700億円に対して約2倍である。21年度の見通しも、約半数が投資額を増やすとしている。

 

但し、海外と比較すると投資額は見劣りする。米国の20年度における投資額は18兆円である。1社あたりの投資枠も日本企業の方が小さい。日本では1社あたりの運用規模で110億円以下が8割を占める。世界では110億円以下は4割にとどまる。

 

大企業による投資が増加する背景として、技術革新の速度があがっていることがある。社内研究のみでは最新技術に追い付けない。そこで、優れた技術やノウハウを持つベンチャー企業に投資し、新市場への参入や事業モデルの変革を加速したい考えがあるようだ。

 

 

 

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC152Y30V11C21A0000000/?unlock=1