論理が伝わる書く技術

【文章の構成】

文章は複数のパラグラフからなる。一つのパラグラフは、一つのトピックからなる。

 

【パラグラフとは】

パラグラフは、先頭に要約文、以降は補足情報からなる文章の塊である。パラグラフは日本語でいう意味段落に近いが、意味段落は先頭に要約文を含むというルールを満たさない点が異なる。

 

【パラグラフ全体像の注意点】

パラグラフ作成時には、メンタルモデルの作成、強調の位置の活用、情報量、を意識する。

 メンタルモデルとは、読み手の理解(想定)の範囲を示す。メンタルモデルの範囲であれば読み手は高速に内容を理解できる。

 強調の位置とは、文章の最初と最後をさす。特に文章の最初は必ず読まれる箇所である。したがって、強調したいメッセージは文章の最初または最後に配置する。

 情報量とは、パラグラフに含まれる情報をさす。これを絞ることで必要なメッセージを強調して相手に伝えることができる。一般に情報を3つにすれば多すぎず、少なすぎないとされる。

 

【パラグラフの個別注意点】

パラグラフは、総論でかき始める。これにより、読み手は該当のパラグラフの読む必要の有無、理解の難易度の低下、根拠の妥当性の把握、が可能となる。

総論のパラグラフは、目的と要約のパラグラフにわけて記載することが一般的。目的のパラグラフでは、背景、問題点、目的を組み込む。要約のパラグラフでは、結論や総括の文、重要な情報、を組み込む。

パラグラフは4-8文を目安とする。パラグラフは具体的なトピックでまとめる。AとBのような記載は望ましくない。

パラグラフは要約、各論(補足情報)、総論で記載する。要約は一文で簡潔に、各論はwhat how why の観点で記載する。